2020年07月26日
「産業医」って知ってますか?

産業保健の仕事で中小企業を訪問すると、「適当な産業医が見つからない」とか「産業医の先生はいるけれど頼みずらい」などのお話を度々伺います。
さて、産業医ってどんなことをする役割なのでしょうか?
独立行政法人労働者安全機構作成「産業医ができること」
では、分かりやすく、産業医の役割や活用の仕方、してもらうべきことや契約のためにかわす内容まで解説があります。
冊子によると…
産業医は、労働者が健康に就労できるような支援を行なう役割の人です。
労働者の健康管理等について相談し、アドバイスしてもらうためには職場の状況を把握してもらうことが必要です。
「原則毎月一回の職場巡視」は労働安全衛生法の代15条第1項に定められています。
産業医として契約しているのですから、契約に基づいた役割を担うのは当然ことなのです。
心情的なことはあるにしても、契約したことを適切に対応してもらうことは必要ですよね。
産業医の職務は、安全衛生法の代14条第1項に定められています。
1.健康診断の実施とその結果に基づく措置
2.長時間労働者に対する面接指導・その結果に基づく措置
3.ストレスチェックとストレスチェックにおける高ストレス者への面接指導とその結果に基づく措置
4.作業環境の維持管理
5.作業管理
6.上記以外の労働者の健康管理
7.健康教育、健康相談、労働者の健康の保持増進のための措置
8.衛生教育
9.労働者の健康障害の原因の調査、再発防止のための措置
50人未満の事業所は産業医の選任は努力義務となっています。
よって、地域産業保健センターの産業医を活用することをお勧めします。
詳しくは、静岡産業保健総合支援センターのHPをご覧ください。
今回のコロナ禍で働く人々は苦しい状況に追いやられています。
産業保健においても対策についての情報提供も行っています。
参考にして安全に働けるといいですよね。
働くって様々なこと知っておくと役立つことありますね。
労働契約法、労働基準法、労働安全衛生法など働くことについての法律を知っていることは自分の働き方に影響すると私は感じています。
社会保険労務士は、働くことに関する法律のプロフェッショナルです。
また、産業カウンセラーは働く人たちの心身の健康について相談できる人達です。
あなたの身近にいるんですよ。
私も「産業カウンセラー」として日々産業保健現場で活動しています。
まだまだ試練の日々は続くことと思います。
お互いに出来ることで補い合って暮らしていくことが出来るといいですよね。
Posted by Mako Takabayashi at 15:42│Comments(0)
│産業保健