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2020年07月14日

コロナ禍での母乳育児

コロナ禍での母乳育児


「お母さんがインフルエンザになった時でも母乳を飲ませて大丈夫」と母乳育児支援で教わりました。
コロナウイルス感染の場合はどうなのでしょう?
と言う訳で調べてみました。

現状コロナウイルス感染においての授乳では、様々な情報がありました。
6月13日の報道では、WHO(世界保健機構)は母乳育児を推奨していました。
7月10日の報道では、感染した母親の母乳からウイルスが検出されたとありました。
まだまだ情報は不確かですが、
四角(オレンジ)母乳のせいでウイルスが赤ちゃんにうつる可能性はとても低い。
四角(オレンジ)日本では哺乳瓶での授乳が勧められているが、海外では感染に注意しながらの直接授乳もOKということになっている
と言う状況です。

母乳育児において信頼できそうな情報提供としては
まる国立成長医療研究センター「新型コロナウイルスと母乳育児について」
情報量はかなり多いですが、母乳育児を推奨している日本母乳の会も参考にしてみて下さい。

さて、インフルエンザになった時に授乳しても大丈夫なのは…
母乳には、赤ちゃんがおっぱいから直接吸うことでしか得られない、特別なメリットがあるそうです。
なんと、おっぱいが赤ちゃんの体調を読み取って、母乳の中身をカスタマイズしちゃうらしいんです。
たとえば…
「気温が高いときは水分多めにする」なんてのは序の口で、赤ちゃんの唾液の中に病原体があれば、それにあわせた抗体を母乳に含ませてくるんですって!

その仕組みについては…
赤ちゃんがおっぱいを吸っているとき、赤ちゃんの口の中では真空状態ができます。
その真空の中では、赤ちゃんの唾液がお母さんの乳首に吸い込まれていきます。
すると、乳腺にある受容体が唾液からの信号を読み取ります。
この「ベビーの唾液逆流」なる現象が、母乳がその免疫物質の構成を調整させる方法になっています。
乳腺の受容体が病原体を検知すると、受容体はお母さんの体に対しそれをやっつける抗体を作り出すよう働きかけます。
抗体は母乳を通じて赤ちゃんの体に入っていき、感染症を攻撃するのです。
つまり赤ちゃんが母乳を吸うだけじゃなく、乳腺が赤ちゃんの唾液を吸い取って、そこから情報を読み取り、母乳にフィードバックしているんです。

また、母乳には多くの免疫物質が含まれているので感染症から赤ちゃんを守る働きがあります。
特に「初乳」は多くの免疫物質が含まれているため、産まれたばかりの赤ちゃんにとってとても重要です。

悩ましい状況ですが、お母さんが健康であれば赤ちゃんを守るためにもどうぞ母乳育児を続けてください。
なかなか母乳育児が順調にいかない時には、地域の助産師さんたちや母乳育児を支援するグループに助けを求めてください。
適切な支援があれば母乳育児を続けることが出来ます。

災害時の母乳育児については、「災害時の乳幼児栄養に関する指針」を参考にしてください。
哺乳瓶は衛生状態が保てないので、紙コップでの授乳が薦められています。
私も湯飲み茶わんで赤ちゃんに飲ませた経験があります。

この度の水害では多くの方々が避難を強いられています。
どんな時でも母乳育児が続けられること願っています。















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Posted by Mako Takabayashi at 11:14│Comments(0)子育て
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プロフィール
Mako Takabayashi
Mako Takabayashi
1960年生まれ。魚座。B型。母乳育児支援、食と暮らしの市民活動、心の相談活動のボランティアなどに関わる。その後、シニア産業カウンセラー、中級教育カウンセラー、不妊カウンセラーの資格を取得。2019年には国家資格の公認心理師を取得。「みんな違って、みんないい」をモットーにカウンセリングルーム「マザリ―カウンセリング」を運営。小・中学校の相談員を10年間担当。小児科では、子育て支援を10年担当。産業保健では、企業でのカウンセラーや研修講師、メンタルヘルス対策支援も行ってきた。現在は、産業保健分野で企業のメンタルヘルス対策支援とスクールカウンセラーとして教育分野で活動中。趣味のジャズシンガーとしても活動中。好きなことは、ドライブや歌を歌うこと、そしてビール♪
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