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2008年07月06日

意識が戻ってから

意識が戻って、ご飯も食べられて見た感じでは様子に変化はありません。
医師の問診では記憶、視覚、聴覚に問題がありそうでした。
今日は何日で今でどうなっていたのかを何度も繰り返し聞いてきます。
何度も同じことを繰り返し教えました。
音楽が聞こえたり、何か見えたりもするようでそのことも何度も聞いてきます。
その度にどんな様子なのかを確認し聞きました。
医師からは否定せずに受け止めて欲しいと言われていたので「そうなんだね」と話しを聞きました。
あまりに繰り返し、何回も同じことばかり聞いてくるので今さっきのことが覚えられないことが分かりました。
音楽や見えるものは私には聞こえないし見えないので幻聴、幻覚のようでした。
医師からは症状は変化していくと言われていました。

意識が戻ったことだけで喜ばしいことなのに今度は症状が心配になります。
障害として残ってしまったら…と考えると子どもの今後が心配になってしまいます。
命が助かっただけで喜ばなければと自分に言い聞かせました。
症状も一時的なものかもしれないし、だんだん良くなるはずだと思うようにしました。
とにかく良くなると信じるしかないのです。
不安や心配ばかりに気をとられてしまうことは良くなることを妨げてしまいそうに感じました。

夜は夫と交代で家に戻りました。
病名をネットで調べても情報が研究論文のようなものしか出てきません。
珍しい、少ない病気であることは分かりました。
それでも調べていくうちに色々なことが少しずつ分かってきました。
「あ~、そう言えば…」と思うようなことが次々と思い出されました。
後悔しました。
あの時もっと頭痛を疑っていれば…
と同時に、やれることはやって来たし、すべきことはして来たはずだとも思えました。
その時の私に出来ることは自分を保つことと子どもの回復を信じて祈ることだけでした。

家では下の子が寂しがって私と一緒に寝たがりました。
かまってあげられず寂しい思いをさせてしまっていました。
せめてもと一緒の布団で眠りました。
隣で眠っている子どものぬくもりが私に安心を与えてくれました。
安らかに寝息を立てる我が子のぬくもりが私を癒してくれました。
私が唯一ホッとできるのは、下の子と一緒に寝ることになっていました。




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プロフィール
Mako Takabayashi
Mako Takabayashi
1960年生まれ。魚座。B型。母乳育児支援、食と暮らしの市民活動、心の相談活動のボランティアなどに関わる。その後、シニア産業カウンセラー、中級教育カウンセラー、不妊カウンセラーの資格を取得。2019年には国家資格の公認心理師を取得。「みんな違って、みんないい」をモットーにカウンセリングルーム「マザリ―カウンセリング」を運営。小・中学校の相談員を10年間担当。小児科では、子育て支援を10年担当。産業保健では、企業でのカウンセラーや研修講師、メンタルヘルス対策支援も行ってきた。現在は、産業保健分野で企業のメンタルヘルス対策支援とスクールカウンセラーとして教育分野で活動中。趣味のジャズシンガーとしても活動中。好きなことは、ドライブや歌を歌うこと、そしてビール♪
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