2017年11月05日
特別支援教育で思ったこと

2005年に小学校で相談員をしていたころに書いた文章です。
現実として、今にも当てはまることがじれったく感じます。
平成30年からは高校でも特別支援教育が本格化します。
差別のない教育を期待しています。
新学期から学校では発達障害を持つ子ども達への特別支援教育に力を入れるようになりました。
今まで養護学級として、あるいは通級学級(情緒・発達)として通常学級とは別に取り組んできた教育です。
ですが、実は通常学級に発達障害らしき子ども達が案外いることが分かってきました。
らしき…と言うのは、診断名はないけれど疑いのある問題行動が目立つ子のことです。
「変わった子」「わがままな子」…こんな評価がつきやすい子ども達です。
性格や養育環境の問題として扱われ、本人はもちろん親たちも大変辛く苦しい思いをしています。
私自身も通信簿には「協調性がない」と担任に書かれたことがある問題のある子でした。
落ち着きがなく、衝動的で、場の雰囲気が読めず直接的な発言をするなど…
時にはクラスを学級崩壊へ導いてしまう元になってしまうなど先生達にとっては扱いずらい子供だったと思います。
学力は良い方だったのですが、口ばかり達者のようなイメージを与えていたようにも思います。
私にはADHDやアスペルガーに当てはまる、思い当たるいくつもの症状があります。
カウンセリングを学ぶようになってから気づくようになりました。
こんなに上手くいかなかった、苦しかったことは脳の構造のせいだったんだ!と考えられた時、本当にホッとしました。
確かな診断を受けたわけではありませんが、人との違いにずっと悩んで苦しんできたので、原因となるものがあるようだと分かっただけでもホッとしたのです。
誰もが同じ対応でなくていい、その子にあったやり方があることがこの特別支援教育で広がっていくといいなぁと思います。
学校では一律の統制がとれた対応ややり方が正しいとされていますが、違いを認め合いながらその子にあった教育が受けられる学校に変わっていくことを望んでいます。
登校しぶりや不登校の子たちも「その子にあった支援が必要なんだ」と日々接する中で感じてきました。
先生達から「その子だけ特別扱いは出来ない」と言う言葉を何回も聞かされてきました。
ですが、オーダーメイドの教育が必要な子どもは確かに存在しているのです。
特別支援教育が学校の中にオーダーメイドの教育をもたらしてくれることを期待しています。