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2010年04月12日

治りませんように

「べてるの家」は北海道の精神障害の人たちの施設です。
そこをルポした本が出版されました。
「治りませんように」という題です。


精神障害では治ることを「完治」とは言わず「寛解」と言ったりすることがあります。
説明するのは難しいのですが…
治るというイメージは病気でなくなることを指すと思います。
ある種の精神障害は治ると言うよりも生活に差しさわりがなくなることを指しています。
だから「治りませんように」というのはとても的を得ていて正しいのです。

病気であることは本人にとっても家族にとっても辛く苦しいものです。
家族に病人を抱えて心からそう思うようになりました。
日常の当たり前の出来事やありきたりの出来事が病気であることで出来なくなったりやれなくなったりするのです。
本人の苦しみはもちろんですが、当事者でないことの苦しみがこれほどだったとは…
本当に体験しなければ人は分からないものです。

せめて私自身が健康でやっていければ…と思いながらも…
誰よりも先にこの苦しみから逃れたいとも思ってしまうコトもあります。
だけど…
親だから、家族だから、事実を受け止め、現実的に対処していかなければならないのです。
人の気持ちは揺れ動き、「何とかなる」と思いながらも「どうしたらいいんだろう」と迷い悩むものですね。



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この記事へのコメント
お勧めの本を注文してしまいました。アマゾンの紹介文が良かったからね。読んでる暇なんて本当にないのだけれど買っておかないと忘れてしまい買いそびれるからね。
Posted by ももっこうの父 at 2010年04月14日 00:06
ももっこうの父さん、いつもコメントをありがとうございます。
私は読む本を買って、たまってしまう方です。
今もすでに何冊かたまっていて、読みかけも数冊あります。
けどまだ読みたい本もあって…
図書館で借りたくても行くのがめんどくさくて…
困ります。
Posted by mammezzomammezzo at 2010年04月17日 15:33
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プロフィール
Mako Takabayashi
Mako Takabayashi
1960年生まれ。魚座。B型。母乳育児支援、食と暮らしの市民活動、心の相談活動のボランティアなどに関わる。その後、シニア産業カウンセラー、中級教育カウンセラー、不妊カウンセラーの資格を取得。2019年には国家資格の公認心理師を取得。「みんな違って、みんないい」をモットーにカウンセリングルーム「マザリ―カウンセリング」を運営。小・中学校の相談員を10年間担当。小児科では、子育て支援を10年担当。産業保健では、企業でのカウンセラーや研修講師、メンタルヘルス対策支援も行ってきた。現在は、産業保健分野で企業のメンタルヘルス対策支援とスクールカウンセラーとして教育分野で活動中。趣味のジャズシンガーとしても活動中。好きなことは、ドライブや歌を歌うこと、そしてビール♪
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