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2018年11月09日

産後うつ

産後うつ



最近、出産後一年以内に自死した女性が2年間で92人いたと報道されました。
何て切なくて、悲しいことでしょう。
産後は誰しもが「マタニティ―ブルー」になります。
これは出産による急激なホルモンの変化の影響です。
その後引き続き、一か月以上もうつ状態が続くと「産後うつ病」と言われます。
当たり前の「マタニティ―ブルー」とは違います。
35歳以上や、初産の女性などでその割合が高い傾向にあると研究の結果から分かりました。

妊娠出産は人生にとって大きな変化です。
変化の時にはうつ状態になりやすいことも分かっています。
妊娠出産は喜ばしいことですが、体や心にかなりの負担があります。
喜ばしいことなので、辛いと打ち明けにくかったり、我慢しなければとなってしまうのも無理はありません。
新しい命に責任を感じるので過度に頑張ってしまうことにもなりやすいです。

小児科勤務時代に子育てで追いつめられるお母さんたちにたくさんお会いしました。
どうしていいものか戸惑い、これでいいのか悩み…
徐々に慣れて3か月から半年くらいで落ち着いていかれる方が多かったです。

浜松市では「産後ケア事業」が行われています。
出産後の生活をスムーズにスタートするため、市内の医療機関・助産院で、宿泊や日帰りでお母さんの身体のケアや、授乳指導・育児相談等を受けることができます。
利用時にかかる費用の一部が浜松市から助成されます。
実家だけが頼れるところではないですよ。
どうぞ活用してくださいね。

「ママブルー」という産後うつのサイトもあります。
産後うつについてサポートしてくれます。

妊娠出産は誰かの助けがあった方が過ごしやすいです。
浜松市では「はますくヘルパー」という産前産後のヘルパーを紹介してくれる制度もあります。
ドゥーラ(doula)と呼ばれる活動もあります。
ドゥーラとは、本来はギリシャ語で「女性の奴隷」という意味で、他の女性を援助する、経験豊かな女性をいいます。
浜松市では「ここみドゥーラ」がサポートしてくれています。

一人で抱え込むことなく、家族や親だけでもなく、身近な人や制度を使ってほしいと思います。
もちろんカウンセリングもご利用ください。
お母さんの妊娠・出産・育児に寄り添いたいと思っています。





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プロフィール
Mako Takabayashi
Mako Takabayashi
1960年生まれ。魚座。B型。母乳育児支援、食と暮らしの市民活動、心の相談活動のボランティアなどに関わる。その後、シニア産業カウンセラー、中級教育カウンセラー、不妊カウンセラーの資格を取得。2019年には国家資格の公認心理師を取得。「みんな違って、みんないい」をモットーにカウンセリングルーム「マザリ―カウンセリング」を運営。小・中学校の相談員を10年間担当。小児科では、子育て支援を10年担当。産業保健では、企業でのカウンセラーや研修講師、メンタルヘルス対策支援も行ってきた。現在は、産業保健分野で企業のメンタルヘルス対策支援とスクールカウンセラーとして教育分野で活動中。趣味のジャズシンガーとしても活動中。好きなことは、ドライブや歌を歌うこと、そしてビール♪
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