うつ病治療のわかりやすいガイドブックが出版されてます
今ではうつ病はポピュラーな精神疾患となりました。
が、誤解や偏見も多く、治療においては悩みがつきない病気だと思います。
「病院では話を聞いてくれるわけではない」
「薬だけでは良くならない」
「家族が理解してくれない」
などなど…クライエントさんからは多くの戸惑いを伺います。
このガイドブックは「当事者・家族のための」と副題にあるように、分かりやすい言葉で、読みやすく書かれてあります。
カウンセリングでは
うつ病になるとどのような症状があって、どのような経過で回復していくのか(専門用語では心理教育と言います)
どんな治療を望んでいるのかを整理しながら、主治医にどのように今の状態を伝えていくのか
今出されている薬の情報提供をしながら、今の病状にあった投薬のためには主治医に何を確かめるといいのか
休職中であれば、どのように復帰を目指していくのか
復帰のために主治医や産業医、産業保健スタッフや上司と何を確認して、伝えていくのか
医療以外に自分や家族ができることはどんなことなのか
など様々なことを話し合います。
また、うつ病に有効な心理療法として「認知行動療法」があります。
カウンセリングでは、5回から10回くらいで「認知行動療法」を使えるように学んでいきます。
参考書として「こころが晴れるノート」を使っています。
自学出来るのであれば
「こころのスキルアップトレーニング」がおすすめです。
病気になりたくてなる人は誰もいませんよね。
病気なので必ず良くなります。
そのために必要な情報や支援があるといいと思います。
「うつ病治療ガイドライン」は日本うつ病学会が公表しているガイドラインです。
全文は少々専門的なところもあり読むには努力がいりますが、ご覧いただくのもよいのではないかと思います。
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