先生の涙

Mako Takabayashi

2009年01月29日 00:39

授業中ある先生が職員室に泣きながら戻って来ました。
「途中で出てきてしまいました…」
辛そうにその先生は言いました。
以前から言うことを聞いてくれなくて困っていると言っていました。
そのクラスは扱いにくい生徒が数名いるクラスです。
担任も苦労していて、一緒にどう対応したらいいのか検討しているところでした。
私は泣くことを子どもたちに見せまいと職員室に戻ってきたと思いました。
そこで…
「今から子どもたちにどうして泣けてしまったのか先生の気持ちを話しに行きましょう」と提案しました。
「いいのでしょうか…」
先生は戸惑っていました。

教室に戻ると子どもたちは神妙な顔をして静かにしていました。
先生は溢れる涙をぬぐいながらどうして泣けてしまったのかを自分の言葉で語りかけました。
誰も何も言いませんでした。
いつもは勝手をしてしまう子どもも真剣な顔で聞いていました。
その後の授業は先生の指導の元スムーズに授業が進みました。
先生の本当の気持ちが子どもたちを動かしたのだと感じました。

次の授業は別のクラスでした。
なかなか涙が止まらない先生は席を外して気分を切り替えに行ったようでした。
先生の涙を見て子どもたちは心配顔です。
そこで、私は子どもたちにお願いをしました。
「今日先生は辛いことがあっていつもより元気がなくなっているから協力してあげてね!」と…
ある子が大きな声で言いました。
「僕達が一生懸命やって先生を元気にしてあげるよ!」

授業が終わって職員室に戻ってきた先生はいつもの素敵な笑顔に戻っていました。
とても気持ち良く授業が進められたとのことでした。
子どもたちの思いやりが先生を勇気付けてくれたのだと思いました。

子どもたちは時にモンスターのように先生を痛めつけることがあります。
また、温かく癒してくれることもあります。
その先生も子どもたちに育てられ、より良い教師になって行くのだと思います。
「またがんばります…」
自分に言い聞かせるように、しっかりとした口調で先生は言ってくれました。
「そうだね…がんばるしかないね…」と先生の言葉を受け止めました。

私が接してきた学校の先生は多くの人達が子どもたちのために一生懸命です。
学校での私の仕事は先生と子どもたちをつなぐパイプ役でもあります。
そして、先生を応援し、協力し、勇気付ける役目もあるのです。
先生の本音は子どもたちを動かします。
本音で付き合う先生方を私は応援して行きたいと思っています。

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